Naked Singularity

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/09/09

Naked Singularity

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マジックには時折「何これ?」と言いたくなるカードが登場する。

 

効果が他に類を見ない奇想天外のものであったり、一体何のために存在するのか疑うレベルのものであったり、何れにせよ初見で受ける衝撃は凄まじいカード群が存在する。

 

トーナメントで日の目を見ることはなくとも、人々の記憶に残り続けるカード達。

 

今週はそれらのカードを紹介して行きたいと思う。

 

さて、先頭バッターはこの謎めいたアーティファクト。パッと見、何やら5色に関係しているようだがその効果は...土地が生み出すマナが

 

平地...赤

 

島...緑

 

沼...白

 

山...青

 

森...黒

 

に置き換わるというもの。

 

これはなかなかに強烈だ。

 

相手が単色デッキならばまず何もできなくなる。

 

足止めとしての役割をしっかり果たしてくれるだろう。

 

しかし現実はそう甘くない。このカードには、色々と問題が多すぎるのだ。

 

まず、重すぎる累加アップキープ。

 

出した次のターンから3、6、9...とマナが必要とあっては、これの運用は非常に難しい。

 

そもそもが、相手がマナを得られなくなり足止めされているうちにこちらが一方的に盤面を制して勝つという目的の下で使われるカードで、己の足も止まってしまっては意味がない。

 

2ターンほど、お互いに何もしないマジックを過ごして終了というのは、一体何がしたいのか。

 

そして次に、同じく己の足を引っ張ること―――自身の基本土地も巻き添えを食らうことだ。

 

事実上、単色の基本土地主体のデッキでは運用に値しないカードである。累加アップキープを払ってもまだお釣りがくるだけの土地を展開していても、色が合わなければ何も出来なくなってしまうことに変わりはない。最後に、最大の弱点は...基本土地以外には効果がないこと。

 

これに尽きる。

 

勿論「デュアルランド」「ギルドランド」には効果があるが、それ以外の大多数の土地には効果が及ばない。

 

このカードの同期は「ダメージランド」達。

 

これと《真鍮の都》さえあればダメージを受けることにはなるが、問題なくゲームを展開できるだろう。

 

せめて、特殊地形は無色しか生み出せなくなるなどの効果があれば...と思ってしまう。

 

実に味わい深い、ダメなカードのお手本だ。

 

ちなみに、カード名はかの相対性理論における用語らしい。

 

何のことかは、筆者にはチンプンカンプンだ。


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